「競技を続けながら、次のキャリアを築きたい。」
そう考えるアスリートが増える中、グローバルワークスではシステムエンジニアとして活躍しながら、スポーツ選手としても自分を高められる環境づくりを目指しています。
今回お話を伺うのは、ラグビー選手として活躍しながら当社に入社し、田淵慎理さんです。

プロフィール
田淵慎理さん(ラグビー選手・システムエンジニア)
● 奈良県出身
● 小学生時代からラグビーに打ち込み、社会人になりトップリーグで活躍
● 2021年ー2022年 宗像サニックスブルース
● 2022年にルリーロ福岡に移籍
● 2023年にグローバルワークスにシステムエンジニアとして入社
現在は競技の第一線からは退いたもののチーム運営に携わりつつ、システムエンジニアとして仕事の幅を広げている
ラグビー選手としての経験を土台に、新たなキャリアに挑戦した田淵さん。
トップリーグでの選手時代から、入社前後に抱いた想い、競技と仕事の両立(デュアルキャリア)について、お話を伺いました。
社会人チーム(トップリーグ時代)
➔社会人になって、将来のキャリアについてはどのように考えていましたか?

若い頃は日本代表を目指しており、所属チームがトップ4に勝つために全力を尽くしていました。
当時はその所属チームでプレーすることがなにより最優先で、引退後はそのまま所属チームの企業に残って働こうかな、という程度のぼんやりとしたイメージでした。
―― 不安はありませんでしたか?
ラグビーは怪我がつきもので、私自身も過去に大きな怪我を3回経験しました。次にまた怪我をしたらどうなるのか、いつまでプレーを続けられるのかという不安は心のどこかにありました。
➔引退後やセカンドキャリアについて意識し始めたのは、いつ頃でしたか?
社会人5~6年(25~26歳)くらいに引退後のことを意識し始めました。
―― 何かきっかけみたいのがあったのですか?
シーズンが終わって、会社の上司と個別面談があるのですが、選手によっては「社業に専念してください」とある日突然伝えられるんです。実力や結果次第で急にラグビーができなくなる人もいました。そういうのをみてきてセカンドキャリアを少しずつ意識するようになりました。
➔周囲の選手たちは、引退後のセカンドキャリアについてどのように考えていましたか?
私が所属していたチームでは、ほとんどの選手がラグビーを最優先に考えていて、セカンドキャリアを意識している人はあまりいませんでした。「生活に困らない程度の給料がもらえればいいんじゃないか」といった話しをしたこともあります。
もちろん中には先を見据えて引退後のことを考えている人もいましたが、どちらかというと少数派でした。
グローバルワークスとの出会いについて(2023年2月~)
➔グローバルワークスとの出会いのきっかけを教えてください。

引退後を見据えてWEB系(HTMLやCSS)の勉強をしていて、ルリーロ福岡の代表にIT企業を紹介してほしいと相談していました。ちょうどそのタイミングでパートナー交流会があり、グローバルワークスという会社を知るきっかけになりました。
―― パートナー交流会で話す機会はありましたか?
はい、ちょうど同じ卓に営業の沼田さんがいまして、私と同じ関西出身ということもあり、会話が盛り上がりましたね笑
―― 交流会後は?
パートナー交流会が終わって、私からルリーロの福岡の代表に「グローバルワークスを紹介してほしい」と伝えて、面談する機会をいただきました。
➔グローバルワークスとの面談はどうでしたか?
谷川社長と営業の陣川さんとお話しをする機会をいただき、主にラグビーをしながら働くことについてお話しをしました。
たとえば「どういう働き方なら両立できるのか」、「バイトのような形か、正社員として特別扱いせずにやっていきたいのか」など、お互いが気になるポイントを率直に話し合う場になりました。
―― 具体的な話しをされたんですね!
はい、挨拶程度と思ってたので、僕も驚きました(笑)
ただ、実のある話しができたので良かったです。
―― ちなみに、バイトか正社員かの質問はどう答えられたんですか?
僕自身は、今後のキャリアを考える上で、特別扱いはしてほしくないと思っていたので、「入社することになったら、特別扱いをせず社員として同じように働きたいです」と伝えました。
➔なぜ、「特別扱いをしないでほしい」と思われたのですか?
引退後のセカンドキャリアを考え、ラグビーと仕事を両立するデュアルキャリアを意識していました。
もともと仕事とラグビーを両立していたので、私としてはそれが当たり前のことでした。また、両立することが自分の成長にもつながると思っていますので、特別扱いされる必要はないと思ってます。
グローバルワークスに応募するまで(2023年3月~)
➔グローバルワークスに応募するまでのお話しをお聞かせください。

面談が終わって数日経った頃、営業の陣川さんから「新人や若手向けの自社研修に参加してみないか」と声をかけてもらったんです。
グローバルワークスのことも知ることができるので、研修に参加させていただきました。
―― 研修に参加してどうでしたか?
今でも印象に残ってるのですが、研修に参加していた社員の皆さんの課題に取り組む姿勢が印象的でした。
わからないことがあっても、すぐに答えを聞くのではなくて、自分たちで試行錯誤しながらどうにか解決しようとしていることに感心しました。こういう人たちと一緒に仕事したら、自分も成長できるんじゃないかと思いました。
➔その後、Javaの勉強にも取り組まれたとか?どういう経緯でそうなったんですか?
グローバルワークスの研修が終わって、営業の陣川さんから「一度Javaの勉強をしてみないか」と言われたんです。
実際にプログラミングに触れてみて、自分に合うか合わないかを試してみよう、という感じでした。
―― 実際にJavaをさわってみてどうでしたか?
最初は教えてもらいながら、順調に進めていって、Javaの入門書を勉強しました。
一冊の入門書を終えた頃、グローバルワークスの陣川さんから課題が送られてきて、「1か月以内に提出してみて」と連絡があったんです。
―― 期限までに終わらせれましたか?
もしかしたらあえてハードルを下げてくれてたのかもしれないんですが、正直、1か月もかかるような内容ではなくて…
「もしかして、自分って“できない”って思われてる?」って感じて、逆に火がつきました(笑)
やってやるぞ!って気持ちで取り組んで、2日で提出しました。
―― それはすごい!陣川さんもびっくりしたでしょうね
満点ではなかったんですけど、提出の早さにすごく驚いてくれて、「想像以上に早くて、ちゃんとできてました」って言ってもらえました。
➔その後、応募して入社へと進んだわけですね。迷いなどはありませんでしたか?
はい。課題提出後、陣川さんから「応募しませんか?」と声をかけてもらい、応募しました。
その後、内定をいただいて入社することにしたんですが、迷うことはなかったですね。
体験で参加した社内研修や自己学習もして、会社の雰囲気も合いそうだし、なによりも「ラグビーと仕事を両立しながら成長できそう」という手応えを感じていたので、入社することにしました。
グローバルワークスに入社(2023年7月~)
➔入社後の生活リズムやスケジュールはどのような感じでしたか?

平日のラグビーの練習は19時から21時までで、平日は定時(18時)で仕事を終えるようにして、うきは市や久留米市の練習場所へ向かいます。
博多から車で約1時間かかるので、ギリギリ練習開始に間に合うような感じです。
練習が終わったら、練習場所から自宅の宗像へ帰るというスケジュールです。家に着くのはだいたい夜の11時ごろになります。
―― それは大変ですね…
はい、大変ですね(笑)でもラグビーが好きで続けていますし、仕事もやりがいがあるので、苦ではありません。
➔入社して感じたギャップや苦労はありましたか?
システムエンジニアという職種に対してあまりイメージできていなかったので、だからこそ、逆に新鮮な気持ちで「こういうものなんだな」って受け止めて仕事に取り組みましたので、ギャップはありませんでした。
―― ギャップは無かったんですね。苦労したことはどうですか?
予想外だったのが、エクセルを使うことが多いこと。ほとんど触ったことがなかったので、操作やボタン、ショートカットにはかなり苦戦しました(笑)
あとは、業界特有の言葉ですね。業務の会話の中で、何を言っているのか分からないと、話全体が理解できなくなるので、そのたびに調べながら進めていました。
―― 入社して案件のチームの一員になるわけですが、チーム状況はどうですか?
雰囲気はすごくいい感じです。
そして、すごいなと思ったことがあります。わからないことがあったら丁寧に教えてくれますし、何か問題があると、チーム内で協力し合って解決します。チーム内で解決できなくてもその分野に詳しい人が教えてくれたり、ためになることや注意するべきことなど、情報共有もしっかりしています。
おかげで仕事がやりやすくて、みんなで支え合っているのが心強いですね。
現在について(2025年4月~)
➔その後、競技の第一線から退かれたとのことですが、現在はどんな形でラグビーに関わっているのですか?

今はチーム運営に携わっており、ヘッドコーチのサポートをしたり、練習の様子をチェックしたりしています。試合のときは会場の設営や選手たちへのサポートなども行っています。
―― 第一線を退いても、チーム運営に携わるのはなぜですか?
やっぱり、チーム(ルリーロ福岡)が好きなんですよね。チームに貢献したい気持ちは変わらないので、自分が選手だったときの経験を活かしながら、今度はサポート役としてチームを支えていければなと思ってます。
➔これまでラグビー選手として積み重ねてきた経験で、現在の仕事に活かせていることはありますか?
一番は「自主学習を継続する」ことです。谷川社長の言葉で、「エンジニアも自主学習しながら技術を磨いていかないと必要とされなくなる」というお話しが強く印象に残っています。
アスリートも自主練するのが当たり前で、その自主練を怠るアスリートは結果がついてきません。
谷川社長のお話しを聞いたとき、「どの世界でも、それが当たり前なんだ」と思えて、それ以来、自分の時間を使って学ぶことに抵抗がなくなりました。
それから、チームスポーツを経験してきたことも、今の仕事に活きています。
結局、仕事もチームで進めていくものなので、仲間と協力して成果を出していく感覚は、競技の現場とすごく重なる部分がありますね。
現役スポーツ選手の方々にメッセージ
➔現在、デュアルキャリアやセカンドキャリアを考えている現役スポーツ選手の方々にメッセージをお願いします。

正直、現役で競技を続けながら、デュアルキャリアを築くのは簡単ではありません。
ただ、それでも今、仕事と競技の両立に挑戦してみて、「やっておいてよかった」と心から思っています。
最近では、グローバルワークスのように、デュアルキャリアを理解し、支援してくれる企業も増えています。
「競技を続けながら、将来のキャリアもつくりたい」、「引退後もスポーツの経験を活かして活躍したい」と考えている方は、まずは一歩を踏み出してみてください。